夏スイセンと彼岸花

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この花は、夏、真っ盛りの暑い日に、草むらの中から、ニョキッと、まるでヘビが首をもち上げているように顔を出す。
その顔の中に見える細長い赤色が、本当にヘビの舌のように見える。

出来るだけ触らないように、草を分けてやる。今朝顔を出したばかりなので、まだ首が硬くなっていないからだ。
二,三日で五,六十センチに伸び、ピンク色のユリのような花が、四方か五方に輪になって咲く。綺麗な花である。
夏スイセンと言われていますが、彼岸花の仲間である。
その為か家庭の庭では、あまり見受けられないです。何となく遠くで、勝手に咲いている花のようだ。
春は葉だけが勢い良く茂っている、真夏に立派な花を咲かせる為だ。この葉の下の土の中では、大きな球根となっています。
やがて春のスイセンの花が枯れる頃、この葉も、枯れ果てて土の養分となります。
「花は葉を見ず、葉は花を見ず」、と言われて、自分では見ることの出来ない花のために、頑張っている姿に敬服します。
真夏の暑い時期なので、あまり見に来て下さる人がいません。
そろそろポレポレの丘も、日本一の夏スイセンの丘になりますね。

彼岸花の代表は、やはりマンジュシャゲですね。真赤な糸状の花びらが輪のように上を向いて咲きます。
手を広げて五本の指を内側に曲げたようにも見えます。
球根は夏スイセンより小さいけれども。
真っ赤な花と、糸状の花ですから良く目立ちます。性質は同じです。

(自費出版本「ポレポレの丘奮闘記」より抜粋)

(八月上旬夏スイセン九月マンジュシャゲ)

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先週の夏水仙の写真。今ちょうど見頃です!

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